播州の秋祭り2015・番外編 Vol.3
魚吹の秋祭りで撮った「小ネタ」的な写真いろいろ。
JR網干駅から魚吹八幡神社を経て山陽網干駅に向かうこの道(県道27号太子御津線)は、私も幼い頃から何度も通ったことがある。
細くて狭く古い道なのだが、周りにはガストがあったり大規模なパチンコ店があったりと、幹線道路のロードサイドのようにかなり開けている。何だか不思議な空間だ。
祖母の家でいただいたこのしろ寿司。播州の秋祭りには欠かせないごちそうだそうで、一度食べてみたいと思っていた。祖母は「つなし」と呼んでいた。食感はしめ鯖に似ているが、皮が意外と丈夫で噛み切りにくい。
祖母に教えてもらった、朝日谷から神社へ向かう田んぼ道。この道も幼い頃、祭の帰りに通った記憶がある。
写真では本当にのどかな1本道だが、ここも意外なところにコンビニやガソリンスタンドが建っていたりして、そのギャップに驚く。住宅も多いし、近年になってから開発されたのだろうか。
ミニシデ棒。ある方に御旅所の近くにある臨時の売店を教えてもらい、そこで購入した。
私が前に自分で作ったことがあるミニシデ棒よりも、ずっと作りがしっかりしている。
(Vol.4へ続く)
魚吹八幡神社秋祭り2015 本宮
2015年10月22日、魚吹八幡神社秋祭りの本宮を見に行った。
朝日谷にある祖母の家から、祖母に教えてもらった田んぼ道を通って津の宮まで向かった。
神社西側の御旅所に勢ぞろいした各町の屋台。屋台18台、だんじり5台という参加総数は恐らく播州最大規模。あの灘のけんか祭りよりも多い。
朝日谷の獅子だんじり。祖母も宵宮の日に獅子舞を見に行ったそうだ。
大江島の屋台が鳥居をくぐり、参道を通って宮入に向かう。今年はトップバッターということで、どうしてもこれを見たくて早めに祖母の家を出た。大江島は母が幼い頃に住んでいた町だ。
神社の境内にて、津市場北のチョーサ。
屋台は昨年新調したばかりで、地元の方に教えていただいたところによれば、露盤は漆を塗るまで仮露盤、狭間(さま)も来年に仮の狭間をつけるという。
写真では分かりにくいが、糸井屋台は楼門の前でグルリと1回転した。宵宮の日にも網干駅前で1回転パフォーマンスを見せてくれた。チョーサも何処よりも高く上がる。
宮田のチョーサ。
宮入のラストを飾った田井のチョーサ。前にも書いたが、私が幼い頃に住んでいた家もこの田井にあり、大津茂小学校のグラウンドで何度か遊んだ記憶をわずかに覚えている。
新在家のだんじりが宮入りする。上で歌っているのはどういった人たちなのか、歌の内容もあわせてたいへん気になる。
余子浜のだんじりが宮入する頃には、すっかり日も暮れてしまっていた。
昨年は雨にたたられたが、今年は最後まで晴天に恵まれ、播州の秋祭りのフィナーレを飾るにふさわしい成功のうちに終えることができた。
魚吹八幡神社秋祭り2015 宵宮
2015年10月21日、播州の秋祭りのフィナーレを飾る、魚吹八幡神社秋祭りの宵宮を見に行った。
JR網干駅を降りると、各地区の屋台が次々と駅前に集まっているのが見えた。
網干駅前に、糸井、坂出、福井、高田、和久の5台の屋台が勢ぞろいした。
和久、高田、福井の3台練り。
神社に移動。楼門前で、津市場、坂上、津市場北の3台練り。
自分のいた場所からだとどうしても津市場の屋台が幟に隠れてしまい、3台揃った写真を撮るのも一苦労だった。
平松の提灯練り。提灯練りは夜に行われ、激しく動き回る人々を撮るということで、これと言った写真の勉強をしていない自分はもう「下手な鉄砲も数撃ちゃ・・・」というレベルである。
毎年、趣向を凝らしたキャラクター提灯で知られる吉美の提灯練り。キャラクター提灯の紹介については、また後日改めて書く。
大江島の提灯練り。
興浜の提灯練り。毎年、この辺で中座しなければならず、この後の余子浜や垣内の提灯練り、神輿の渡御を見られないのが残念だ。
閉店のお知らせ(注:ブログは閉鎖しません)
高砂神社の宵宮の日、サンモールで休憩していたら、こんな張り紙を見つけた。
一瞬「やはり古い建物だからかな?」と思ったが、西友が撤退してもサンモール自体はまだ続くようだった。それでも2階は空きスペースが目立っていた。
少年時代、通っていた高校のすぐ隣にあったショッピングモールのことを思い出す。ここも核となるスーパーと専門店の集まりで、子どもの頃はいつもその中の書店やCD店に入り浸っていた。幼い頃には母と屋上のゲームコーナーで遊ぶのが楽しみだったこともある(聞くところによればその後、大雪でつぶれたらしい・・・)。オープンしたのもサンモールと同じ1970年代後半のことだったようだ。
最初のスーパーがつぶれてからしばらくして、別のスーパーが入ったが、ここも数年前に撤退し、ずっと入り浸っていた書店も閉店した。それからしばらくして運営会社自体が破綻した。あそこも専門店はまだ営業を続けるとのことだったが、今はどうなっているのだろう。
「高砂なんて自分の故郷に比べたらずっと人口も多いし、工場も多くて財政も豊かなはずなのに・・・一体、好景気とは何なのだろう」と考え込んでしまった。
播州の秋祭り2015・番外編 Vol.2
恵美酒と高砂の秋祭りで撮った「小ネタ」的な写真シリーズ。
北細江の屋台、大きさは恵美酒一とも播州一とも言われているが、どれくらい大きいのかと言えば、これくらい大きいわけである。飾磨駅前の踏切を渡る時、いちいち露盤や擬宝珠(ぎぼし)をはずすのはここだけだ。
高砂神社の宵宮の日、各町の屋台が待機しているこの広場は、かつての国鉄高砂線の終点、高砂駅の跡地。
隣で戎町のおじさんたちが弁当を食べながら「駅はここまでやったけど、線路はまだ先まで続いてましたなぁ」「そう言えば昔、高砂線に乗って高砂高校まで通ったことがありますわ」などと話していた。
高砂の宵宮の神輿くぐり、「一般の方もどうぞ」というので、私も今回初めてくぐってみた。願いごとは山ほどありすぎる。
一ツ物の少年が乗っている馬、今年はとにかく落ち着きのない馬で、神輿行列だろうが厳粛な御旅所祭の最中だろうが、お構いなしに鳴いたりモゾモゾ動いたりしていた。そのたびに周囲からは笑い声が上がっていたけど、これはこれで微笑ましい光景だった。
毎年もらっている高砂のイラストマップ、今までは単色刷りだったのに今年は何故か色つきになっていた。
播州の秋祭り2015・番外編 Vol.1
灘のけんか祭りで撮った「小ネタ」的な写真いろいろ。
白浜の宮駅で購入したガイドブック(200円)。そういえば今年は灘でも高砂でも、神戸新聞などの号外を1枚も入手できなかった。
「本醸造清酒 灘まつり」。「龍力」と同じく網干の本田商店が造っているようで、毎年、けんか祭りの際に松原八幡神社の前の酒屋「山田酒店」に大きな広告を出している。今年初めて買ってみたが、日本酒は普段全く飲まないので、正直言って味の違いはあまりよく分からなかった。
それにしても酒好きな自分ではあるが、やはり午前中から飲むものではない。肉体も精神もコントロールが効かなくなる。
灘に限らず、秋祭りの時期になると街のあちこちに立てられる、提灯を取り付けた木製の門。「日参」と呼ばれる。
網干出身の母によると、子どもの頃、この日参を立てた街の風景がとても好きだったそうだ。
広畠の全体像はこんな感じ。神輿合わせや練り合わせは中央の広場で行われる。
以前、地元のある人が「南海球場のスタンドみたいや」と形容していたのを思い出す。甲子園ではなく、スタンドが日本一の急勾配だった大阪球場を例えに用いるというのがなかなか面白い。
灘のけんか祭り2015
昨年に続いて、灘のけんか祭りを見に行った。
松原と八家の練り合わせ。
宇佐崎の屋台。神輿練り番の村は本宮の日は屋台を出さないことになっているので、今年の練り番である宇佐崎の屋台が拝めるのは宵宮の日だけ。
中村の屋台が鳥居の前で差し上げる。この直後、目の前でバランスを崩して横転したのには肝を冷やした・・・。
妻鹿の獅子が宮入りする。
境内と神社前の広場にて、神輿合わせが行われた。
神輿と屋台はこの後、西に少し離れた「広畠(ひろばたけ)」と呼ばれる場所に向かう。
広畠での神輿合わせ。今年は土ぼこりが多く、3台の神輿がぶつかり合った良い写真がどうにも撮れなかった。昨年が上手く行きすぎただけなのかも知れないが・・・。
木場と松原の練り合わせ。
東山の屋台。今年は屋根に漆が塗られ、露盤にも彩色が施された。
妻鹿、八家、東山の3台練り。
今年は体調が万全ではなかったこともあって、練り合わせや神輿合わせの写真は昨年ほどには撮れなかったような気もするが、その分「小ネタ」的な写真は結構撮ったので、またの機会に書く。