家族旅行
制作:2019年11月
サイズ:2800×2800ピクセル
家族旅行。またはお盆の帰省。
朝早くに家を出て、伊丹空港で土産を買って、那覇空港で親戚との待ち合わせに手間取って、親戚のおじさんは「トイレに入っていたから電話に気づかなかった」とか言い出して、おじさんの車で沖縄道をすっ飛ばして、途中のインターチェンジで降りて、恩納村のレストランでお昼を食べて、海を見ながら58号線を北上して、名護のスーパーで旧盆の買い物をして、大慌てでやっと運天港に着いて、どうにかフェリーに間に合って、パパとママの故郷である伊是名島へ向かう。
制作:2019年11月
サイズ:2800×2800ピクセル
ママの運転する車で島をドライブ。
途中で親戚や知人の家に顔を出したり、お墓でウートートーをしたり、島の店で買い物をしたり。
「パパやママの小さい頃は、道路もこんなに舗装されてなかったんだよ」という話を教えてもらう。
「パパの友達が昔、車に乗ってたら警察に止められたんだ。
『運転手の君、名前は?』
『運天(うんてん)です』
『助手席の彼女の名前は?』
『恩納(おんな)です』
『後ろの君の名前は?』
『仲間(なかま)です』
しまいに『君ら、警察をバカにしてるのか!』って怒られたんだ」
「パパ、その話もう30回くらい聞いたで」
☆ ☆ ☆
「家族でドライブをするイラスト」といえば大抵、お父さんが運転手をしているパターンが多いが、それでは面白くないと思い、敢えてお母さんに運転させてみた。
お父さんは恐らく、親戚や知人の家で「車を運転してはいけないもの」を口にしたに違いない。だからこんなジョークを言い出したのかな。
灘のけんか祭り 八家屋台の宮入
今年の年賀状用に描いた、灘のけんか祭り・八家屋台の宮入のイラスト。
大変な時期が続いていますが、今年もまたこうして盛大な秋祭りができますように。
魚屋とお客と子どもたち
自転車からトロ箱を下ろす魚屋のおじさんと、お客と子どもたち。
かつて、母や祖母から「昔は自転車にトロ箱を積んだ魚屋さんが家の近くまで来ていて、『これまけてぇな』などと値段を交渉して買っていた」という話を聴いた。
自分の世代など「物を買う」といえば、店に行って値段のついている物を買った経験しかなく、値段のついていない物を「もう少し負けてくれ」と交渉して買う、というやり方がよくわからなかったので、それがすごく新鮮に感じた。
「刺身は10分くらいかかりますけど、大丈夫でっか?」
「わかりました。後でこの子に取りに行かせまっさかいにな。これ、おばあちゃんはちょっと用事があるし足も悪いさかい、お刺身ができたらあんたが取りに行くんやで」
「ハーイ」
「おい坊主、売り物なんやからあんまり魚を触ったらいかんど」
「大丈夫やって。ちょっと見とっただけやって」
「あんた、魚屋さんもあない言うてはるし、もうそろそろ帰るで」