めんこ遊び
めんこで遊ぶ子どもたちを描いた。
職場の上司と先輩が以前、「わしらが子どもの頃はようパッチンで遊んだもんや」などと話していたのを聞いて、一度描いてみたくなって描いたわけである。
「めんこ」という名前は標準語のようなもので、関西のこの辺りでは「パッチン」だったか「ペッタン」だったか、その辺はちょっと記憶が定かではない。
煙草屋の店先には赤電話が置いてある。世界観としては、昭和の日本っぽく見えるが昭和の日本そのものではない、昭和の日本によく似た別の世界、というか何というか。
赤地に白い円の中に「たばこ」と書かれた看板、紺地に白で「塩」と書かれた看板も、今でもあちこちで見かける(ネットの質問サイトで「どうして煙草と塩が一緒に扱われているのですか?」という質問を見た時は驚いた!)。もちろんこのイラストの世界ではまだ専売公社が存在している。
右のお好み焼き屋は、前にアップしたイラストに登場するあのお好み焼き屋である。
「おばちゃーん、今からパッチンするねん。ちょっと段ボール箱貸してくれる?」
「ええでぇ、何でも好きなのを持って行きー。車に気ぃつけて遊ぶねんで」
「わかったー。アレ、おじちゃんどこか行くん?」
「イヤー、ちょっと煙草を切らしてもてなぁ。すんまへーん、ハイライト1つ」