播州オクトーバーフェスト

播州の祭と沖縄を愛するイラストレーター まとばあきお です。自作のイラストをはじめ、日頃の出来事や日々思うことなどを書いていきます。お仕事のご依頼は「matrixakio【アットマーク】gmail.com」まで。

惜別

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神戸に来てから14年間、暑い日も寒い日も、毎日のように通った銭湯が、本日をもって歴史に幕を閉じる。
家の風呂よりもずっと大好きな、どんな時でも疲れを癒してくれる場所で、ご主人ともおばさんともすっかり顔なじみだったのだが、残念でならない。

須磨海浜水族園も建て替え工事が始まり、サンテレビも移転し、三宮も再開発が進むなど、自分の知っている神戸の姿がどんどん変わっていく、そんなニュースを目にする機会が増えた。

実家の家族によれば、地元の町の旧庁舎やホールの建物も解体が始まったという。そのすぐそばにあった、私が6年間を過ごした小学校の校舎も今はもうない。
神戸だけでなく但馬でも姫路でも、あるいは沖縄でも、あって当たり前と思われていた風景がどんどん変わっていく。
名残惜しくもあり、同時に「我々は今、そういう大きな時代の変わり目に立ち会っているのかも知れない」という気もする。

スキー旅行

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制作:2021年1月
サイズ:148×100mm
画材:ミリペン、コピック、色鉛筆、水性カラーペン 


「お待たせー!待った?」
「うーうん、全然大丈夫やで。じゃあそろそろ行こうか」
駅で待ち合わせ、スキー旅行に向かう2人。

今年1月12日の「スキーの日」に合わせて、広瀬香美の歌が聴こえてきそうなイラストを描いてみた(個人的にアルペンのCMソングはGO-BANG'Sの方が好きなのだが)。
当時はスキーブームの真っ最中で、JRもシュプール号のCMをよく流していたのが記憶に残っている。
デジタルサイネージのディスプレイに浮かぶ「国鉄で行こう」の文字。
液晶モニターの隣には、某音楽番組のランキングボードのような反転フラップ式の案内板。
ここは21世紀なのか、それとも昭和なのか。
というかもしもIT社会に国鉄が存在していたら?

松海亭

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制作:2021年5月

サイズ:A4

画材:ミリペン、CG

 

家族旅行のイラストから十数年が経ち、少女が大人になった姿を描いてみた。

ついでに雑誌記事っぽくしてみた。

(注:内容は全て架空です)

 

☆  ☆  ☆

 

 現在、俳優・モデルとしてテレビや映画などで大活躍する山川詩乃さん。
 兵庫県尼崎市出身の彼女だが、両親はともにこの伊是名島で生まれ育った。
「物心ついた頃から、お正月と旧盆の時期には必ず家族で島に帰省していたんですよ。いつも暮らしている都会の喧騒が嘘のように、海も山も畑も何もかもが静かでのんびりとしていて、『こんな世界があるんだ~』って、物凄く新鮮に感じました。船は1日2便で、コンビニもない島ですけど、その代わり私の育った都会にはないものが沢山あった。だから不便だと思ったことはないですね」
 その山川さんの両親は2019年春、長年暮らした尼崎を引き払い、この伊是名島に帰島した。
 父親の孝司さんはこう語る。
「民宿を経営していた親戚が亡くなりまして、葬儀のために帰省した時、家族から『そろそろ廃業を考えている』と聞いたんです。高齢で体力的にしんどくなり、跡を継いでくれる子もいないから、とのことでしたが、せっかく常連のお客さんもいて賑わっていたのにもったいないと。じゃあ自分が引き継ごうと思ったんですよ」
 2020年4月にリニューアルオープンした「民宿 松海亭」。1階の食堂は夜は居酒屋にもなり、作業着姿のお兄さんが沖縄そばや定食を食べたり、近所の奥様達が井戸端会議に花を咲かせたりする、島の人たちの憩いの場でもある。
 妻の洋子さんが作る食事は、島民からも観光客からも圧倒的な人気。洋子さんの実家は島のコメ農家であるため、食材には実家で取れた新鮮な伊是名米や野菜が使われている。関西で長く暮らしたこともあって、お好み焼きやたこ焼きがメニューに並ぶことも。
 孝司さんは毎朝、洋子さんの作った弁当を車に積み、仲田港の売店へ売りに行く。
「肉や揚げ物ばかりだと栄養が偏るので、野菜も多めにしてますよ」と洋子さん。
「観光や釣り、合宿などで島を訪れる人は昔よりも増えている反面、その人たちを受け入れる宿泊施設は、経営者の高齢化などでどんどん減っています。この現状を何とかしたいという思いは強いですね。小さな島ですが、だからこそ伸びしろは沢山あると思うんです」
 朴訥な人柄ながら行動力のある孝司さんと、アイデアの豊富な洋子さん。
 その目はいつも島の未来を見つめている。

連絡船で行こう

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制作:2021年4月
サイズ:210×148mm
画材:ミリペン、コピック、色鉛筆、水性カラーペン

 

まだ瀬戸大橋ができる前、本州と四国を結んでいた宇高連絡船

甲板の上で潮風に吹かれながら食べる「さぬきうどん」が名物だったと聞く。

もし今でも存在していたら、かなりインスタ映えしていたかも知れない。

半分隠れていて分かりづらいが、左端の女性が持っている紙袋には「DISCOVER JAPAN いい日旅立ち」のロゴマークが描いてある。

スマホを持っている人がいたり、人々のファッションが今風なのは、ココが「レトロ現代」の世界だから。

 

播州の秋祭りアートフェス2020

 

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新型コロナウイルスの影響により、秋祭りが中止となってしまった播州を元気づけるため、播州の秋祭りをテーマとしたグループ展を以下の日程で開催いたします。

 

《日時・場所》
10月17日(土)10~17時
10月18日(日)10~16時
飾磨市民センター 2階 展示室

10月25日(日)10~17時
10月26日(月)9~16時
灘市民センター 2階 第一教室

11月3日(火)10~17時
11月4日(水)9~16時
網干市民センター 1階 展示室

《料金》無料

朝の駅

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制作:2020年7月

サイズ:210×148mm

画材:ミリペン、コピック、色鉛筆、水性カラーペン

 

久しぶりのレトロ現代シリーズ。

ここは山陽姫路駅によく似た架空の駅。

パッと見た目は現代の山陽姫路駅にしか見えないが、そのホームに入ってくるのは何故か今はもうないはずの2300系(それもクリーム色と紺の旧塗装)である。

おじさんの読んでいるスポーツ新聞の見出しからすると、我らがタイガースは昨日も見事な逆転勝ちを収めたようだ。そして後ろの高校生2人の制服にもちゃんとモデルがある。

「どうせ架空の世界の架空の駅なのだし、もう何でもありだ」と思って、広告看板もいろいろお遊びを効かせた。恐らくこの世界の日本は現実の日本よりもずっと景気がいいものと思われる。

「朝のラッシュ時にしてはちょっとホームに客が少ないかなぁ・・・」という気もしたが、恐らく車内のお客が一通りはけた後なのかも知れない。そういうことにしておこう。

 

   ☆  ☆  ☆

 

電鉄白鷺駅(でんてつしらさぎえき)は、兵度県白鷺市南町にある、山南電気鉄道本線の駅。同線の終点である。

日本国有鉄道国鉄白鷺駅は至近にあり乗換が可能。JNRおでかけネットに接続交通機関として当駅が掲載されている。
山南百貨店の2階に頭端式ホーム4面4線を持つ高架駅である。改札口はホーム頭端部に1ヶ所ある。

【告知】コインランドリーアートフェスにつきまして

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高砂市の「ヘアサロン ハル」2階にあるカフェ「はま茶」で開催していた「コインランドリーアートフェス2020」、新型コロナウイルスの影響により休止していましたが、この度、6/2から「はま茶」の店内営業が再開されることに伴い、6/28まで延長して開催されることになりました。
私の作品も出展しています。